
まずサーバーを契約してみましょう
ホームページを作るにあたって、必要な物はパソコンだけです。
ドメインとサーバーは?と思った方はリテラシーが高いですね。ホームページを公開する時はサーバーが必要です。しかし、ホームページを【作る】だけならサーバーも必要ないんです。自分のパソコンの中にサーバーと同じ環境を作るソフトがあるので、そのソフトを使えば良いです。
しかし、実際のサーバーと少し勝手が違うので、初めから安いサーバーを借りてそこにホームページを構築していくのが実践的でオススメです。
Contents
オススメのサーバーは?
サーバー選びで重要なのは『種類』『稼働率』『スペック』です。1つひとつ解説していきます。
サーバーの『種類』
サーバーにはたくさんの種類があります。
オンプレミス
自前のサーバーを持つということです。
かつてはみんなオンプレミスでしたが、最近では情報漏洩を気にする企業以外はほとんどレンタルサ-バーになりました。
マシンの管理って設定して終わりではなく、OSやソフトのアップデートパッチ当てたり、日々更新されるセキュリティパッチ当てたり、不審なアクセスが来ていないかチェックしたり、意外と大変なんです。
レンタルサーバーであれば、自社のサーバーを守るために、サーバー運営会社がやってくれます。(これをマネージドと呼びます。)
自前でやるよりも、借りた方が圧倒的に楽なので、現在ではサーバーは借りるのが主流となっています。
レンタルサーバー(共有)
共有レンタルサーバーとは、1台のサーバーを他のユーザーと共有して使用するタイプのサーバーです。
他のユーザーとは操作できるフォルダをアクセス制限することで、住み分けを行っています。
メリットは料金が安い(月々500~2,000円程度)ということです。
料金が安いのに、ホームページとメールアドレスが持てます。
管理パネルが付いていることが多いため、初心者でも操作は簡単です。
デメリットもあります。
まず、サーバーの管理者権限を行使できないという点です。
ホームページを作る上では大して問題にはなりませんが、プログラミングを目的としている場合は、言語や開発環境のインストールに管理者権限が必要になるので、共有サーバーではPHPくらいしか使えないです。
そして、1台の物理マシンを複数ユーザーで共有しているため、IPアドレスがみんな同じです。
これ「何が問題なの?」と思うかもしれませんが、例えば、同じサーバー内の他のユーザーがハッキングを受けて、迷惑メールの踏み台(経由サーバー)として使われていたとします。
すると、各インターネットセキュリティ会社に迷惑メール送信サーバーとして登録され、同じサーバー内の全ユーザーに影響が出ます。(具体的にはメールを送信してもスパムメール扱いされて、相手に届かなくなります。)
レンタルサーバー(専用)
専用サーバーは、文字通りあなた一人で使える専用のサーバーです。
上記、共有サーバーのデメリットは存在しませんが、貸切状態のため、料金が高い(月々20,000~50,000円程度)のが特徴です。
こちらも管理パネルがついており、初心者でも操作可能で、信頼性が重要な法人での契約が多いようです。
ベアメタルサーバー
これも専用サーバーですが、ラック型サーバーのラック1つを貸し切るというタイプです。
専用サーバーとの違いは、管理パネルがないことが多いです。
管理パネルがないとはどういうことかというと、黒い画面にひたすらコマンドを打ち込んでサーバーを操作する(CLI)ということです。CLIは敷居が高いです。
バーチャルプライベートサーバー(VPS)
バーチャルプライベートサーバー(VPS)は近年の「仮想化」技術により、物理マシンは共有するけど、マシンの中で複数の仮想マシンに分割して、まるで専用サーバーのように扱えます。
しかも、IPアドレスはそれぞれ固有の物です。
クラウドサーバー
クラウドサーバーはIaaSと言われるサービスで、ネットワーク空間、サブネット、ロードバランサーなど、サーバーの稼働に必要な物を個別に契約して自由に組み替えることが出来ます。
有名なのはAWS(Amazon)、GCP(Google)、Azure(Microsoft)です。
料金も定額ではなく、使えば使うだけ料金が発生する仕組みとなっており、フル稼働させると割高となります。
自由度が非常に高い反面、専門知識が要求され、料金の予測もしにくいです。
ホームページ作るだけなら過ぎたる物です。
サーバー比較
料金 | 自由度 | 難易度 | |
オンプレミス | 初期費用+電気代 | 非常に高い | 高い |
レンタルサーバー(共有) | 安い(500~2,000円/月程度) | 低い | 低い |
レンタルサーバー(専用) | 高い(20,000~50,000円程度) | 高い | 低い |
ベアメタルサーバー | 高い(20,000~50,000円程度) | 高い | 高い |
バーチャルプライベートサーバー | 普通 | 高い | 低い |
クラウドサーバー | 稼働時間によるが割高(※1) | 非常に高い | 非常に高い |
※クラウドサーバーは稼働時間に応じて課金されます。1ヵ月間フル稼働させると最終的にレンタルサーバー(共有)より高くなる傾向があります。
サーバーの『稼働率』
サーバーの稼働率は概ね年間稼働率99.9%程度が基準となります。
なるべく年間稼働率99.99%を選びましょう。
『99.9%』と『99.99%』では、0.09%しか違いませんが、年間で換算すると大きな違いがあります。
年365日×24時間×60分=年間525,600分稼働しているわけですが
99.9%は525,074分、99.99%は525,547分の稼働時間となり、その差は473分、約8時間にもなります。
稼働率99.9%のサーバーは稼働率99.99%のサーバーよりも、年間8時間も多く停止していることになります。
サーバーの『スペック』
稼働率もスペックではありますが、今回はマシンの性能という意味です。
サーバーは同時に複数のユーザーのアクセスに対応しなければいけないので、性能は必要です。
しかし、共有サーバーの場合、CPUの性能は全体で一つなので、自分のホームページの処理にどれくらい使えるのかはわかりません。
重要なのは『ストレージ容量』『ドメイン設定数』『データベース登録数』『メールアカウント数』です。
最近ではストレージ容量は最低1GBは欲しいです。たまーに10~100MBしか容量のないサーバーがありますが、これでは数枚画像をアップロードするとパンパンになってしまいます。
昔と違って、画面サイズが大きくなり、画像も大きい物が使用されるようになっているので、写真1枚で1~2MBは見ておいた方が良いです。
ドメイン設定数とデータベース登録数は複数サイト運営する場合に気になってくる情報です。
例えば、クライアントのホームページを作って、自サイト上で公開する場合には、ドメインもデータベースも無制限のサーバーの方が圧倒的に有利なわけです。
これはメールアカウントを作ってあげる場合も『メールアカウントの登録数』に制限がないか確認しておきましょう。
オススメサーバーはこれだ!
サーバーは性能が良いほど『良い』というのは当然ですが、やはり重要なのはコストと性能のバランスですよね。
そこで、コスパの高いサーバーをご紹介します。

『XSERVER(エックスサーバー)』は当ブログでも利用していますが、最安価のプランでも、稼働率99.99%以上、ドメイン、データベース、メールアカウント数無制限、ストレージ容量300BGで、月々990円~と、現状では最強ではないかと思います。
応答速度も遅いと思ったことはないです。
そして、サーバー契約で永久無料の独自ドメインがついてきます。ドメインって毎年お金かかるものなので、永久無料ドメインってすごいですよ。これだけで経費が浮きます。
XSERVERでサーバーをレンタルする手順は以下で説明しています。

この2つのサービスは人気が高く非常にオススメです。
もっと安いサーバーもありますが、サーバーの通信速度がSEOにも影響すると言われていますので、200円安くて性能が低いサーバーを選ぶと、200円以上の機会損失が出る可能性があります。
このあたりが不満を感じない最低限の価格帯ではないかな?と思います。